キングダム〜戦国の七雄

キングダム〜戦国の七雄

燕編、趙編、楚編、韓編、魏編、斉編、秦編 の全7話で構成された本作は、1話につき1つの国とその王にスポットを当て、500年以上も続いた春秋戦国時代の終焉と大秦帝国誕生までの壮大な物語を、ドキュメンタリータッチで描いた歴史ドラマだ。

監督・脚本を務めたのは、『復活的軍団(原題)』で多くの賞を獲得するなど、主に歴史ドキュメンタリーの分野でその才能を認められているジン・ティエムー。セットや衣装にこだわっているのはもちろんのこと、劇中の重要なセリフは「戦国策」「史記」といった史書や、遺跡から出土した竹簡をもとにするという徹底ぶりで、リアリティーを重視した重厚な作品に仕上がっている。中国の大手レビューサイト「豆瓣(douban)」でも10点満点中8点*を獲得するなど、その高いクオリティが大きな話題となった。

燕の昭王・姫職を演じたのは、『琅琊榜(ろうやぼう)~麒麟の才子、風雲起こす~』などの出演で知られるワン・ジンソン。30年にも及ぶ斉への復讐計画を成功に導いた一方、王道思想のもとで道徳と仁義を重んじ続けた君主を熱演した。斉の湣王・田地を演じたのは、80年代から活躍を続け、台湾を代表する名優リー・リーチュン。宋を滅ぼし天下の王になろうとしたものの、国を崩壊へと導いてしまう悲劇的な運命を最期まで演じきった。趙の武霊王・趙雍役には、ジャッキー・チェン主演映画への参加でも知られ、“スクリーンの硬骨漢”とあだ名されるユー・ロングアン。自分一人の力で趙を強国へと押し上げた、戦国時代で最も有名な王の一人の生きざまを演じている。

他にも、魏の文侯・魏斯役に『イップ・マン』シリーズのケント・チェンといったイケオジ&ベテラン俳優たちが大挙出演し、戦国七雄さながら、火花散る演技合戦を繰り広げている。