恋した彼女は宇宙人

恋した彼女は宇宙人

ある夜、Fグループ総裁・方冷が、車の運転中に事故を起こした。ちょうどその時、太陽系外のケプトン星からやってきた小七が空から舞い降り、彼を助ける。小七は車の爆発の勢いで川へ落ち、7日後に地上へ上がる。しかし本部と連絡を取るための発信器をなくした小七。このままでは星へ帰れない。発信器を捜すため、自分が助けた男性に会いに行こうとするが、記憶にあるのは、たくましい胸筋だけ。彼女は胸筋の記憶を頼りに街へ出る。

デリバリーの仕事を始めた小七は、来店した方冷の体に触れ、彼こそが探していた人物だと気づく。しかし彼が発信器を持っている気配はない。一方、その方冷は、展覧会に向けて弟の方烈に絵を描かせようと必死だった。その熱心さをいじめだと認識している小七は、横暴な兄から方烈を守ろうと奮闘する。ちょうどその頃、過去に方烈と関わりのあった江雪が海外から帰国する。彼女は親から命じられ、兄の方冷と見合いをする予定だったが…。

素手で人間に触れると体が凍る小七だが、なぜか方冷だけは平気だった。方冷もケプトン星人なのではないかと疑った小七は、それを確かめようとする。たびたび現れる小七を迷惑に感じた方冷は、弟の創作活動を邪魔させないためにも、あえて社員や自分のランチを小七に配達させ、彼女が忙しくなるように仕向ける。注文を受けたレストラン店主の柴は大喜びで小七にバイクまで与え、デリバリーの体制を整えるが、路上で思わぬトラブルが…。