男たちの勲章〜栄光への旅立ち〜

男たちの勲章〜栄光への旅立ち〜

1980年代に新兵となった若者3人を中心に、軍人として生きた人々の愛と友情、多彩な人間模様を40年という歳月の中で描いたミリタリー・ヒューマンドラマ。「陳情令」で大ブレイクした後も「狼殿下-Fate of Love-」「斗羅大陸〜7つの光と武魂の謎〜」など、出演作が次々ヒットし中国を代表する人気スターとなったシャオ・ジャンが、クールな主人公・顧一野(グー・イーイエ)を演じて大きな話題を集めた。凛々しい軍服姿だけでなく、恋と軍務、上官への思いなどに悩む内面演技でも魅了する。 もう一人の主役、ホアン・ジンユーはBLドラマ「ハイロイン~上瘾~」でデビューし、映画「オペレーション・レッド・シー」や「破氷行動〜ドラッグ・ウォーズ」などで評価された若手俳優。軍人一家に育ち、軍隊をテーマにした多くの作品に出演してきた彼が、無鉄砲な新兵・高梁(ガオ・リアン)に扮し一人前の軍人へと成長していく過程を好演した。正反対のタイプの2人に想いを寄せられる女性兵士・江南征(ジアン・ナンジョン)役には、映画「芳華-Youth—」のチョン・チューシー。強い意思を持つ情感豊かなヒロインをリアルな存在感とみずみずしい演技で表現した。 総監督を務めたのは、軍隊ドラマで定評のある軍人家庭出身の女性監督・劉岩(リウ・イエン)。国境紛争や自然災害への対応、テロとの戦いなどのエピソードを通して、軍人たちの葛藤や激しい戦闘シーンを迫力ある映像で映し出している。

顧一野(グー・イーイエ)と高梁(ガオ・リアン)。正反対のタイプの2人の主人公が反発しながらも、戦友として互いを認め合い、共に困難に立ち向かう中で友情を築いていく姿に注目。シャオ・ジャンは顧一野を演じるため、軍事訓練に参加してハードなトレーニングを積んで撮影に臨んだ。実際の兵士と比しても遜色ない姿が監督を感服させただけでなく、感情表現が見事だと評判になった。軍人役経験の豊富なホアン・ジンユーが、高梁の葛藤と変化を生き生きと演じているのも見逃せない。舞台は軍隊という特殊な場所でも、そこで過ごす彼らの青春の日々は美しく輝いている。前半はコミカルなシーンも多く、まだ少年のような2人が醸し出す爽快感いっぱいのブロマンスが楽しい。後半は、未熟だった新兵が長い年月の間に様々な出来事を通して、一人前の軍人として成長。主人公たちの40年近い歳月の重みを感じさせる演技が圧巻だ。