ルビーの指輪

ルビーの指輪

春川(チュンチョン)のテレビ局でリポーターを務めるチャン・ルナは、気性の激しい野心家だ。自分のポジションに満足できず、いつもチャンスをねらっていた。収入以上に身なりにカネを使うルナに、タッカルビ店を営む母親は腹を立て、カードの使用を停止する。それとも知らず、ブティックで恥をかいたルナは、偶然店に来た男に、名前を偽り知り合いのふりをしてカネを出させる。

2人は同じ大学の学生で愛し合っていた。学費を稼ぐためにバイトに明け暮れるルビーのために、ギョンミンは裕福な身分を隠し、苦学生を装った。ルビーはそのウソが耐えきれず別れを告げ、ギョンミンは渡米した。ギョンミンが春川に来たのは、ルビーがそこにいると知ってのことだった。ルビーの直接の上司ソ課長は、2人の大学の先輩でもあり、何とか仲直りさせようとするが、ルビーはかたくなに拒絶する

ルナにとっては思いもよらない妊娠だった。インスが素直に喜び、平凡な将来を夢みるのを腹立たしく思った。ルビーの心は揺れていた。ギョンミンから離れるために会社を辞めようとも考えたが、決断がつかなかった。いや、心の底ではギョンミンを愛していたのだ。ギョンミンはJMグループの御曹司だった。家族は彼の身を固めようと、結婚を迫っていた。ある夜、ギョンミンがルビーにかけた携帯に強引に出たルナは、2人の関係を知った。