刑事吉永誠一 涙の事件簿

刑事吉永誠一 涙の事件簿

覆面の2人組を追いつめた吉永、鑑、玉田だったが、ピエロの覆面をかぶった男に鑑が銃撃されてしまう。吉永は犯人に銃を向ける玉田を制止し、身柄の確保を試みるが逃げられてしまう。鑑が撃たれたことと、犯人を取り逃がしたことで吉永は自分を責める。その後、別荘付近の山間で覆面男達の逃走車が見つかる。体中をガムテープで巻かれた男も発見され、覆面男達に襲われ、車を奪われたと言う。さらに、パンダの覆面をかぶっていた男が遺体となって発見される。捜査の報告を受ける辰巳管理官は、今回の吉永の行動を厳しく非難、捜査から外れろと言うが、片山班長は仕事で犯したミスは仕事で取り返してもらうのが片山班の流儀と言い切る。辰巳は、犯人を逮捕できなかったときには、片山班を解散させるという条件を出すが…。

地下駐車場で女性の死体が見つかった。被害者は占い師の須永弥生で、死因は失血死、背後から鋭利な刃物で刺されていた。弥生のハンドバッグを持ち去る男が防犯カメラに映っており、怨恨や痴情のもつれのほか、強盗の線でも捜査をすることに…。弥生が働いていたビルへ行くと、1週間前に三上達也という男が訪ねてきて弥生と言い争いをしていたことがわかる。三上は知り合いが弥生に騙されたのだと説明するが、鑑は三上が何か隠しているのではないかと疑う。一方、弥生と同居していた不動産会社社長の黒木は3か月前から事実上別居していて、弥生の死亡時刻には新しい女の家にいたと証言する。そんな中、黒木と弥生が詐欺罪で告訴されていたことが判明!訴えていたのは神保豊と神保千香夫婦。夫婦の娘は心臓疾患で入院中だという…。

アパレル会社社長・仙道定男が自宅で殺害される。第一発見者の妻・亜紀はデパートに出かけていて、戻ったら定男が死んでいたと話すが、吉永はその証言に違和感を覚える。定男の部屋から未記入の離婚届を見つけた鑑に、仙道家の一人娘・さやかは、亜紀には愛人がいて定男も薄々気づいていたと話す。さやかは出かける亜紀を尾行して鎌倉で男と会うところを写真に収めていた。 定男は亜紀がシングルマザーと知りながら結婚したが、亜紀はずっと自分ではない男性を思っているのではないかとこぼしていたらしい。鑑は、亜紀はさやかの本当の父親を未だに愛しているのではないかと考えるが、さやかの父・入江大輔は19年前に殺されていた。しかも、その事件の担当刑事は、管理官の辰巳だったことが分かり…!